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2005年 12月 18日
野球界で、プロ選手であるOBが母校での練習解禁になった(指導はダメだが)ということで昨今言われる「雪解け」の話がメディアでよく言われている。しかし見たところ、「なんでダメなの?」と言うことに言及した番組、メディアは実は少ない。
知っている人がいたら教えてほしいんだが、自分の理解ではこうだ。 その昔、大学や高校の選手を金を積んで中退させてチームに強奪して行くプロ球団が後を絶たなかったから、学校側が硬化したと。教えるつもりで来ても「うちに来ない?」とか言っちゃう恐れがあるとかないとか。 直接的にはそうかも知れないが、俺はもう少し根っこがあると思う。そもそも戦前に遡ると日本の野球は大学スポーツが始まりで(日本の多くのスポーツはそうだが)、プロが出来る前から早慶戦がラジオの人気番組だった。プロが出来た後もしばらくは、大学野球の方が格が上で、職業野球はかなり卑下されていた。それは野球に限ったことではなく、直接的に生産活動に従事しない役者・芸人などは皆そうだったはずだ。今のようにテレビに出ているだけでちやほやされる時代ではなく、「河原乞食」と言われたり「役者風情が」というのが明らかに蔑称であることからもわかるだろう。 サッカー発祥の地イギリスは階級社会なので、今でもそういうところがある(もちろん昔よりは緩和されているだろうが)。例えばワーキングクラスの人間は、そのまま働いていても大成することはなく、成功するには「フットボール選手かポップスター(ロックスター)になるしかない」というのが殆ど格言のように言われている。あるいは競馬では、プロ騎手はどんなにいい成績を上げてもワーキングクラスであるので決して高等に扱われることはない。同じ騎手でもアマチュアの場合、自分で持っている馬に乗れる様なハイソな家の人間がなるものである(もちろん乗れない奴は出ることも出来ない訳だが)。プロは社会的地位が低いのだ、金出す人がいないと生きて行けないのだ、と言うことか。(ちなみに、ホワイトカラーだけではなく貴族階級でもアマ騎手はいる) そういう感覚は年配の人程大きいだろう。ビートルズがMBE勲章を受けたときに、戦争で勲章をもらった退役軍人達の多くが勲章を返上したことが象徴だと思う。 (余談だが、ローリング・ストーンズのミック・ジャガーはロンドン経済専門学校を奨学金で出ているのでここには当て嵌まらない(笑)) 長いけど、要はそういう感覚が高野連とか学生野球連盟とかアマチュア野球ナントカとか(しかしいっぱいあるな)に、特に上の方の爺さん達に残っているんじゃないのか?ラグビーなんかもプロ化出来ないでいるのは、まあ単純に人気ってこともあるだろうが、特に「学生スポーツ」的な要素が大きいせいもあると思う。未だに卒業して社会人に行った後、別の大学に入り直してプレーする例もあるようだし。 まあこんな理解なんだが、違ったら指摘して下さい。そもそも何も調べず今までの記憶や思い込みで書いてるので違ってる可能性は大きい(笑) 雪解けと言うか垣根がなくなると、それはアメリカ的な方向性と言うことになるんだろうが、それはそれでどうかと思うところもあるんだな。まあそれは別の機会に。
by raget
| 2005-12-18 23:51
| スポーツ
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